この記事で扱ってる端末は旧モデルです。
新モデルのレビューに関しては、こちらの記事をご覧ください。
2018年10月4日にFireタブレットの新モデル「Fire HD 8(第8世代)」が登場しました。CPUやバッテリーの持ち、価格などは第7世代と特に変わらないということですが、変化している部分はあるのでしょうか?
実際に購入してみて、第7世代との比較検証を行ってみました。
2019年8月、Amazonは「Fire HD 8(第8世代)」がAlexaに対応開始すると発表しました。FireHD10同様、「Showモード」にも対応。
WiFi経由でのソフトウェアアップデートに順次対応する予定です。
Fireタブレットの「Showモード」の詳しい機能については、「Showモード解説記事」をご覧ください。
(2019年11月2日更新)
- 比較1 サイズ、重量
- 比較2 ディスプレイ画質
- 比較3 カメラ画質
- 比較4 電子書籍
- 比較5 動画、ゲームのチェック
- 比較6【実験】バッテリーの持続時間
- 比較7 microSDカードが「256GB → 400GB」に上限拡大
- 比較8 基本スペックの比較
- 保証制度
- ユーザーの評価
- まとめ
比較1 サイズ、重量
外観のデザインは特に変わりません
外観のデザインは特に変わりません。背面の材質も同じです。強いて言うなら、電源と音量ボタンが「シルバー」から「黒」に変わったことくらいです。あと、ボタンの配置は変わりませんが、位置が微妙にずれている程度です。
第7世代より約30g軽くなって、持ち運びやすさUP
第8世代
第7世代
改良された1番のポイントは軽さでしょう。第8世代の重さは351gで、旧モデルより約30gも軽量化されています(アマゾンの公式ページには369gと記載されており、何度も計測したのですが、やはり351gで変わらず)。
あまりの軽さにビックリしました。
これまで外出する際は、軽さが魅力の「Fire7」をメインに使用していたのですが、この軽さなら個人的には迷いなく「Fire HD 8」を選択します。
片手で持ってみましたが、操作はさすが両手じゃないとできません。
比較2 ディスプレイ画質
画質
解像度は変わらず1280×800(189ppi)です。8インチタブレットとして人気の高いファーウェイの「MediaPad T3 8」と同じ画素解像度を誇ります。
比較3 カメラ画質
メインカメラの画素数は旧モデルと同じ200万画素ですが、実際に撮影してみるとどうでしょうか?
比較 その1
第8世代
第7世代
第8世代(第7世代と同じ位置から撮影)
比較 その2
第8世代
第7世代
画質の差はほとんどない
画質の差はほとんどありません。多少第8世代の方が明るい印象を受けます。また、「その1」の比較からわかる通り、第8世代の方がとても画角が広いです。
第7世代と変わらず新モデルの画素数は200万画素です。細かな部分を見ると輪郭がぼやけていて、最近のスマホに比べると、どうしても物足りなさを感じます。インスタ用としては不向きですが、個人で楽しむ程度なら十分使える機能だと思います。
撮影した写真を「Amazon Photos」にアップロードすれば、パソコンやスマートフォンからも見ることが出来ます。
比較4 電子書籍
初期設定の段階で「Kindleストア」が入っているので、すぐに電子書籍が利用できます。
落ち着いた色合いで、目の負担が抑えられている
どちらも明るさは最大で撮影
明るさは第7世代より抑え目で、画面は黄色味がかっています。読み比べた感覚では第8世代の方が長時間読んでも目が疲れにくいです。
文字のクッキリ度は同じ
文字のクッキリ度に違いはありません。第8世代は落ち着いた色合いで、目がチカチカせずに済みます。第7世代で感じていた目のストレスは大幅に軽減されています。
雑誌を読むのに最適なFireタブレット
小説やビジネス本など一般書籍メインを電子書籍で読みたい方には、「Kindle」をおすすめします。その理由はFireタブレットより軽くて、目に優しいからです。
Fireタブレットは「雑誌」を読むには最適な端末だと思います。カラーで見やすいですし、「Fire HD 10」なら実際の雑誌と同じような大きさになります。
タブレットで本を読むメリットとデメリット
メリット
・画面が大きくて見やすい
・ハイライト(マーカー)が色分けで付けられる
・ハイライトや調べたい部分をスムーズに選択できる
・マンガと雑誌は画面の拡大縮小操作が非常にスムーズ(一般的な書籍の場合、Kinlde同様に指を使った拡大縮小操作が出来ない)
・カラーに対応しているので、雑誌が読みやすい
デメリット
・ブルーライトを発するので目が疲れやすい
・サイズが大きく、片手で持つのが困難
・Kindleより重い
比較5 動画、ゲームのチェック
動画
アマゾンプライム、NETFLIX、Huluなどのアプリで様々な作品を見てみました。画質は非常に綺麗で、動きもスムーズでした。
スマホより大きな画面なので、テロップや字幕など画面上の文字も見やすいですし、十分に楽しめる端末だと思います。ただし、SF映画など迫力のある映像を楽しみたい方には物足りないかもしれません。
ゲーム
「Asphalt8(カーレースゲーム)」や「ミニオンラッシュ」などのゲームをプレイしてました。ゲーム動作もサクサクと軽快で、ストレスなくプレイ出来ています。
「荒野行動」も途中で止まることなく普通にプレイできましたが、「Fire HD 10」に比べると動きのスムーズさに欠けます。「Fire HD 8」の後に「Fire HD 10」でプレイすると、あまりの滑らかさにビックリします。
比較6【実験】バッテリーの持続時間
公式HPに記載されているバッテリーは旧モデルと変わりませんが、実際はどうなのでしょうか?動画を再生して、時間を比較してみました。
設定
・プライムビデオの「バックトゥザフューチャー part1」を再生
・作品が終わったら最初から再生し、バッテリーがなくなるまで繰り返す
・画面の明るさは最大、音量は10にする
結果 電池の持ちが悪くなった
結果は8時間でした。2時間映画4本分の計算になります。
第7世代は約10時間ほどバッテリーが持っていたのに対し、第8世代は8時間で電池が切れました。2時間の映画だと、1本分の違いがあります。
大幅にバッテリー時間が短くなった点は非常に残念です。電池の持ちにこだわる方は、「Fire HD 10」をおススメします。
比較7 microSDカードが「256GB → 400GB」に上限拡大
ストレージ容量は第7世代と同じく、「16GBモデル」と「32GBモデル」の2種類が用意されています。
大きく変化したのは対応するSDカードの容量です。FireタブレットはmicroSDカードが使用できて、ストレージ容量が増やせます。新モデルでは、これまでの256GBから400GBへ上限が拡大しました。
旧モデルより多くの動画や書籍、写真が保存できます。400GB分の動画作品や書籍を保存していれば、Wi-Fiが通っていない場所に長時間滞在していても、動画鑑賞や読書に困ることはありません。
比較8 基本スペックの比較
Fireタブレット製品のスペックを比較してみましょう。
保証制度
「Fire HD 8」は購入すると、90日間の限定保証が付いています。通常の使用状況において発生した材料および製造技術上の瑕疵に基づく損害について補償してくれます。
90日間で自然故障のみの保証だと心配という方は、オプションで延長保証がありますので、そちらも合わせて選択しましょう。保証期間は2年間(1980円)と3年間(2580円)の2種類から選択可能です。商品の落下や水漏れ等による故障も保証対象となっているので、何かと安心です。
ユーザーの評価
2019年11月現在、Amazonのカスタマーレビューは平均で星3.9の高評価です。星4つ以上付けている方が全体の72%を占めます。
まとめ
・新しくなったAmazonの8インチタブレット「Fire HD 8」
・第7世代より約30g軽くなって、携帯性がアップした
・Kindle利用時の画質は落ち着いた色合いで目への負担が減った
・バッテリー時間は第7世代より短くなった
・microSDカードの対応容量が256GBから400GBへ拡大
・外観や処理速度などに変化はなし