コンパクトサイズが魅力の画面付きスマートスピーカー「Echo Show 5」。カスタマーレビューの平均評価が星4つを超える人気商品ですが、実際使い勝手はどうなのでしょうか?
ということで、今回は「EchoShow5」の使用レビューをお届けします。
Echoshow5で「出来ること(ビデオ通話、プライムビデオ、音楽など)」「外観(サイズ、重さ)」「音質」「価格」「音声の認識精度」など様々な項目に分けて、「EchoShow5」の実力を検証したいと思います。
(2021年4月24日更新)
- 「Echo Show5」を利用するために必要なもの
- 内容物
- 外観(サイズ、重さ、ボタンの配置など)
- 時計、タイマー機能
- 天気
- 計算をする
- ニュースを見る
- 動画を見る(プライムビデオ、YouTube)
- 「Echo Show 5」で音楽を聴く
- Amazonで買い物をする
- 音声、ビデオ通話をする
- 家電を操作する
- EchoShow5の認識能力
- Echoの音質
- スペック比較(無印、Dot、Spot、Plus、Show5、Show)
- 良い点、悪い点
- 「EchoShow5」の価格(Echoシリーズ比較)
- ユーザーの評価
- 総合評価(「Echo Show5」は買いなのか?)
「Echo Show5」を利用するために必要なもの
必要なもの
・インターネット環境
・無線LANルーター
・「スマートフォン(iPhone、Android)」「タブレット(iPad、Android)」「パソコン」「Fireタブレット」のいずれか1つ
無線LANの環境がないと、echoは使えない
利用する前の注意点が1つあります。まずEchoShowは以下の図のように無線LANと接続して使う商品です。
つまり、WiFi環境がなければ利用出来ません。WiFiは使えるけど、スピーカーの使いたい場所まで届かないという方は、中継器を使ってWiFiを飛ばせるようにしましょう。
また、Echoを使うための設定には、「アレクサアプリ」が必要となります。スマホやパソコンから「アレクサアプリ」をダウンロードしましょう。
内容物
中に入ってるのは、簡単な説明書と本体、電源ケーブルだけ。
至ってシンプルです。
外観(サイズ、重さ、ボタンの配置など)
サイズ
正面
横
重さ
コンパクトなサイズ感で置き場所に困らない
クラフトボスの500mlペットボトルと同じくらいのサイズで、非常にコンパクトに仕上がっています。
キッチンやテレビ台など、ちょっとしたスペースにも置けるので、配置場所に困る心配はいりません。
重さは405g。持ち運びも楽チンです。
ボタンの配置
EchoShow5には上部に3つのボタンが配置されています。
「音量ボタン2つ」と「マイクオフボタン」です。
マイクオフボタンを押すと、ボタン部が光ります。点灯中は、アレクサと呼び掛けても反応しません。
また、内部カメラを隠したい時は「カメラカバー」が便利。
カバーをスライドさせると、カメラを物理的にカバーで遮断する事が出来ます。
時計、タイマー機能
時計の機能として役に立つEchoShow5。
表示が大きいので、すぐに時間が確認出来ます。
「アレクサ、今何時?」と聞いて、すぐに教えてくれる点はスマートスピーカーの良い所。
普通の時計には無い魅力です。
時計の表示も好きなデザインに変更可能
時刻の表示デザインがバラエティ豊かな点も高ポイント。
「モダン」や「クラシック」など、好きな表示にカスタマイズ出来るので、インテリアとしても魅力的なアイテムだといえます。
天気
住んでいる地域を設定しておけば、その地域の天気情報を表示してくれます。
「アレクサ、明日の天気を教えて」と言えば、当日の天気だけでなく、「最高気温」や「最低気温」、「週間天気」も教えてくれるので、スマホでいちいち天気予報を確認する必要もありません。
計算をする
言葉の意味を調べたり、計算をしたり、「Echo Show 5」はちょっとした調べものをする時にとても便利。
スポーツの試合結果や日程も教えてくれます。
ニュースを見る
「アレクサ、今日のニュースは?」と声をかけるだけで、ニュース番組がチェック出来ます(スキルを有効にする必要がある)。
NHKやテレビ朝日など、各テレビ局で放送されているニュースをダイジェスト形式で見れるので、その日のニュースをまとめて知りたい時に便利です。
動画を見る(プライムビデオ、YouTube)
EchoShow5でAmazonプライムビデオも楽しめます。
もちろん音声操作にも対応。
「作品の検索」や「早送り、停止」「音量の調節」だって声だけで出来ちゃいます。
「アレクサ、プライムビデオで『ドキュメンタル』シーズン5エピソード3を再生して」と指示すれば、画面を触ることなく再生してくれるので、快適そのもの。
ただ、画面サイズは5.5インチとスマホと同じくらいのサイズなので、結構小さく感じますね。
迫力に欠けるので、映画向きではありません。
アニメ、俳優名などの検索ワードにも対応
作品名だけでなく、「アニメ」「海外ドラマ」といったワードでも検索できます。
ただ、「作品」や「ジャンル」によっては、全く反応しないケースや要求と違う反応をするケースが結構あります。
「EchoShow」が発売された当初より正答率は向上していますが、まだ7割くらいしか応えられていないので、もう少し改善してほしいです。
EchoShowのプライムビデオ操作については、こちらの解説記事をご覧ください。
YouTubeも音声検索が可能になった
公式アプリではありませんが、ブラウザ経由でYouTubeも楽しめます。
YouTubeの場合、「早送り、巻き戻し」「音量の調節」などの操作には対応していませんが、作品検索なら出来るので、もうそれだけで十分に使えます。
将来的にはプライムビデオと同じ所まで操作範囲が広がるんじゃないでしょうか。
設定をすれば、スマホアプリと同じように高画質で映像を楽しめるので、結構使い勝手は良いです。
「Echo Show 5」で音楽を聴く
音楽を楽しみたい時にも便利なEchoShow5。
「Amazon Music Unlimited」や「PrimeMusic」だけでなく、「Spotify」「Apple Music」など計6種類の定額制音楽サービスに対応。
「アレクサ、星野源の『恋』を再生して」などの音声操作に対応しているので、他の事をしながら音楽が聴けます。
音楽の停止や音量の調節も声だけでコントロール出来るので、音楽を楽しむには非常に快適です。
音声操作は「AppleMusic」などAmazon以外のサービスにも対応しています。
ただ、曲やアーティストによって、正確に反応しない事が結構な頻度であります。
そこは残念ポイント。
「Amazon Music」なら歌詞表示されるので、歌いたい時に便利
AmazonMusicなら、歌詞も表示してくれるので、歌の練習やみんなで歌いたい時も便利です(表示されない楽曲もある)。
Amazonで買い物をする
Amazonでの買い物にも対応。
「商品の検索」や「注文手続き」などが音声操作で出来ます。
ディスプレイに商品が表示されるので、何かと安心ですね。
また、画面のタッチ操作にも対応しているので、音声操作が上手くいかない場合はそちらを利用しましょう。
嬉しいのは1度の注文した事のある商品を優先して表示してくれる所。定期的に購入している商品を注文する時もとても役に立ちます。
商品の配達情報も確認できるので、いちいちスマホやパソコンで確認する必要はありません。
Amazonの音声ショッピング機能を無効に設定できる
Echo端末で音声ショッピングが出来ないように、「アレクサアプリ」から設定する事も可能です。
無効にしておけば、お子さんが勝手に誤注文してしまう危険も回避出来ます。
音声、ビデオ通話をする
EchoShow5で家族や友達とビデオ通話が楽しめます。
スマホとEcho間の通話だけでなく、Echo端末同士の通話も可能。
「ご飯の呼び出し」や「友達同士の会話」など使い方は様々
画面のタッチ操作を行わずに音声だけで通話が出来るので、料理中にキッチンからご飯の呼び出しをしたり、作業をしながら誰かと話す時も便利です。
内蔵カメラにはカバーが付いているので、使わない時はカバーでカメラを遮断すればセキュリティ面も安心。
メッセージ機能を使えば、置き手紙のようにEcho端末へ伝言を残しておくことが出来ます。「今日ご飯いらない」と連絡する際も、いちいち電話を掛けずに済みます。
家電を操作する
もちろんスマート家電も使えます。
EchoShow5に話しかけるだけで、電気を付けたり、エアコンの温度を調節したり、テレビを付けたり、「FireTVStick」をコントロールしたり、様々な家電の操作に対応しています。
家電を1台でまとめて管理できる点は評価出来ます。
EchoShow5の認識能力
人の声を認識するEchoShow5ですが、その精度はどの程度のレベルなのでしょうか?
正確性
「気象情報」や「言葉の検索」、「アラームの設定」など、単純な機能については、適切なコマンドを伝えればしっかり要望に応えてくれます。言い方が適切でないと、正しく認識しません。
一方で、音楽や動画の検索は正答率7割くらいといった所。
「EchoShow」が発売された当初より、格段に認識能力が向上している事は確かです。
ただ、「作品名」や「ジャンル名」によっては、全く認識しない言葉もあるので、まだまだ改善の余地があると感じます。
「Amazon Music」では正確に反応した作品名が、「Apple Music」では反応しないなど、サービスによって検索精度に違いがある点もマイナス評価です。
これから更に正答率が高まって、9割くらいまで向上する事に期待したいと思います。
どのくらいの遠さで、どのくらいの声の大きさまでなら認識するの?
普通の声の大きさとされている60dbの音の大きさで、途中でドアなど障害物でふさがれていない場合は、直線で8mくらいの距離なら普通に認識してくれます。極端に広い部屋でなければ、小声(30db)でも認識します。
掃除や料理の最中など騒がしい環境の中でも、5mくらいの距離で普通の声(60db)なら基本的には正しく認識してくれますが、聞き取ってくれない事も結構あるので、掃除などの最中はなるべく大きめの声で伝えるようにしています。
Echoの音質
「Echo Show5」は「1.65インチフルレンジスピーカー」を採用。
スマホのオーディオより、はるかに音質は良いです。
音割れもないですし、低音が良く響くので、音に奥行きがあります。
イコライザー機能があり、音の微妙なニュアンスも好きなようにカスタマイズできる点はEchoShow5の魅力。
また、外部のスピーカーをBluetoothで連携することが出来ます。音質にこだわりのある方は、外部スピーカーの利用をおススメします。
1つのドライバーユニットで低音から高音まで出せるスピーカーのこと。
1つのドライバーユニットから音が出るので、音の位置のズレや音色の違いが生じないのが良い所。一般的な家庭で使うには高音質で使いやすいとされています。</p
スペック比較(無印、Dot、Spot、Plus、Show5、Show)
Echoシリーズの基本スペック比較は以下の通りです。
※ 3.5mmミニジャック・mini-opticalコンビネーション(入力)
良い点、悪い点
良い点
・音声だけで操作出来るので、とても簡単で楽
・コンパクトなので、置き場所に困らない
・軽いので、家の色んな場所に持ち運びできる
・インテリアとしても優れている
・プライムビデオやYouTubeも見れる
・AmazonMusicだけでなく、AppleMusicなどの音楽サービスに対応
・Amazonの買い物が出来るし、配達状況も確認できる
・「家電の操作」「ラジオ」「出前の注文」「タクシーの呼び出し」など、出来る事が非常に幅広い
課題点
・動画と音楽サービス、Amazonの音声検索などは正確性が低い(6~7割くらい)
・画面が小さいので、「Echo Show」に比べると見にくい
・電源がワイヤレスじゃない(コンセントに接続する必要がある)
・音量の微妙な調節が出来ない
・Amazonの検索結果で1度に表示される商品数が情報が少ない
・Amazonの検索では絞り込み検索などに対応していないので、欲しい商品を見つけるのに時間がかかる
「EchoShow5」の価格(Echoシリーズ比較)
「Echo Show 5」の通常価格は9980円と、Echoシリーズの中では比較的リーズナブルな価格設定です。
Echoシリーズの価格比較
Echoシリーズの価格は以下の通りです。
価格 | |
---|---|
Echo Flex | 2980円 |
Echo Dot 第4世代 |
5980円 |
Echo 第4世代 |
1万1980円 |
Echo Studio | 2万4980円 |
Echo Show5 | 9980円 |
Echo Show8 | 1万4980円 |
Echo Show 第3世代 |
2万9980円 |
Echo Auto | 4980円 |
1万円を切る価格設定は非常にお得
「Amazon Echo」が1万円を超える事を考えれば、9980円は非常に良心的な値段設定ではないでしょうか。
動画や音楽、ラジオ、amazonでの買い物、スマート家電の操作など、出来る事は多岐にわたりますし、画面が付いていることを考えれば、お得度は高いと評価出来ます。
ユーザーの評価
2021年1月現在、Amazonのカスタマーレビューは平均で星4.2の評価です。
かなり評価が高いです。
星4つ以上の評価をしているユーザーは、なんと83%もいます。
8割超えてますね。
総合評価(「Echo Show5」は買いなのか?)
総合評価は75点といった所でしょうか。
Amazonのカスタマーレビューで評価するとしたら、星3.8を付けます。
Echo端末の中では、かなりオススメです。
特に画面付きのスマートスピーカーを持っていない方には強くプッシュしたいです。
出来る事の幅広さには本当にビックリです!
時計の役割だけでなく、ニュースを見たり、家電を操作したり、音楽を聴いたり、ビデオ通話したり、予定を確認したりするなど、ハンズフリーで出来る事が想像以上に多く、非常に有能なアイテムだと納得できる程のポテンシャルがEchoShow5にはあります。
動画作品や曲名の認識精度はまだまだ不十分
もちろんマイナス点もあります。
1つ目は音声認識の精度。
正確性は利用サービスによってバラつきがあります。
「時間」や「計算」「言葉の意味」「ニュースを見る」「動画や音楽の停止や音量の調節」などの簡単なスキルは、9割近い精度を誇ります。
一方で、「音楽や動画、Amazonでの音声ショッピング」での認識精度はまだまだ不十分。
曲名や作品名が簡単な名前なら正しく認識しますが、英語名や難しい言葉の場合は、指示と違う曲が流れたり、「分からない」「ありません」の一点張りになってしまう事が頻繁にあります。
2つ目は、常にコンセントに繋げなくちゃいけない事。
近くに電源コンセントが必要なので、どうしても置き場所が限られてしまいます。
ワイヤレスなら最高なのですが。
総合的に見れば、コストパフォーマンスが非常に高い商品だといえる
「Echo Show 5」は、出来ることの多さだけでなく、音質も十分ですし、コンパクトで使い勝手が良く、価格は1万円を切る設定。
細かな改善点はありますが、総合的に見れば、非常にコスパが良いアイテムで、強くオススメしたい商品だと評価出来ます。