2018年11月7日に販売がスタートした新型「Kindle paperwhite」。新モデルの注目ポイントは防水機能です。
これまでは最上位モデルに当たる「Kindle Oasis」のみ対応していた防水機能が、新たにOasisより安価なPaperwhiteも対応することになりました。これによって今まで以上防水機能の付いたKindleが手に入りやすくなったといえます。
では防水機能の実力は一体どの程度なのでしょうか?
水をかぶるくらいなら大丈夫だけど、水に浸かったら壊れたりしないのでしょうか?
色々疑問に思ったので、実際に新型「Kindle Paperwhite」の防水機能の実力を検証してみました。
- 「Paperwhite」の防水等級(レベル)はIPX8相当
- 【実験】 水に沈めても正常に動くのか?
- 実験を通して分かったこと
- 注意 水がかかった場合はそのままにしない
- 使用してはいけない条件
- 防水機能だからといっても万能ではない
- 新型「Kindle Paperwhite」レビュー記事の紹介
「Paperwhite」の防水等級(レベル)はIPX8相当
新型「Kindle Paperwhite」は、IEC(国際電機標準会議)規格IEC60529に規定された防水等級「IPX8」に対応しています。ちなみに「Kindle Oasis」もIPX8です。
IPX8とはどの程度のレベルなのでしょうか?等級ごとの定義を示した表をご覧ください。
定義には「連続的に水中に置いても有害な影響がない」とあります。
また、Amazonの公式サイトには「『Kindle Paperwhite』は、深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がないことが確認されています」との記述があります。
【実験】 水に沈めても正常に動くのか?
防水機能が本物かどうか確かめるべく、実際にPaperwhiteを水に沈めてみました。
水に入れた瞬間、フォントサイズの設定画面が出てきて、勝手に文字サイズが大きくなり、かなり焦りました。
文字サイズが勝手に大きくなってます。しかもページも進んでます。おいおい大丈夫なのか。
水中で操作出来るか試してみましたが、画面をタップしても反応せず。ちょっと心配になります。
水から取り出して、おそるおそる触ってみたところ、普通に操作することが出来ました。ページめくりも今まで通りスムーズです。画面が汚くなったり、勝手に動いたりすることもありませんでした。
この後も水の中に入れたり、出したり何度かチャレンジしてみました。
やはりまたフォントサイズの設定が始まります。
実験を通して分かったこと
・水にかかった後でも普通に操作できる
・水に入れると、フォントサイズの設定が急に始まったり、ツールバーが表示される
・水中での操作は出来ない
・水から取り出した後に画面をタップしても動かない事があるものの、電源ボタンを1度入れ直せば、通常通り操作できるようになる
・USBポート(USBケーブルの差し込み口)からめっちゃ水が出る
水に浸けた後でも、故障することなく、正常に動いてくれました。当たり前かもしれませんが、防水機能は本物でした。水に入れてから時間が経っていますが、特に不具合もありません。
お風呂で読書をしたい方には、最適なアイテムだといえます。
ただ、水中での操作は出来ません。また、端末が水の中に入ってしまうと、画面をタップしても動かなくなる事があります。その場合は1度電源を入れなおせば、元通り操作出来るようになります。
注意 水がかかった場合はそのままにしない
防水対応の端末といえども、水の中に入ったり、水がかかってしまった場合は、そのまま放置してはいけません。故障の原因になります。
水にかかった場合の対処法
水にかかった場合は以下の対処法を実践しましょう。
・乾いた布やわらかい布で拭く
・カバーやケーブルを付けていた場合は、すべて外して端末を乾かす
・真水以外の液体に浸かった場合は、速やかに真水で洗い流して、乾いたやわらかい布で拭き、乾かす
端末の乾かし方
・USBポートから水抜きをし、必要に応じて端末の側面をたたく
・USBポートを下にして、端末を立てておく
・風通しの良い所で乾かす
使用してはいけない条件
以下の条件では故障の原因となりますので、ご注意ください。
・湿度が極端に高い場所での使用
・高圧な水を端末に噴射する
・食品、油、ローション、研磨剤が端末にかかる
防水機能だからといっても万能ではない
防水等級では最高クラスに当たる「IPX8」の防水機能を誇る「Kindle Paperwhite」。その実力は本物で、水に浸けた後でも正常に動くことが今回の実験でよく分かりました。新型の「Paperwhite」なら、お風呂でも快適に読書が楽しめます。
しかし、そうは言っても水に対して万能というわけではありません。水中での操作は出来ませんし、スチームサウナのような極端に湿度の高い場所での使用は故障の原因になります。
また、お風呂など水のある所で使用した後は、忘れずに布で拭いて乾かしましょう。適切な使用方法が長持ちさせる秘訣になります。
新型「Kindle Paperwhite」レビュー記事の紹介
新型Paperwhiteの詳しいスペック(サイズ・重さ、文字の見やすさ、ストレージ容量など)が気になる方は、実機レビュー記事をご覧ください。