先日、FireHD10にAlexaが搭載されると発表され、新機能「Showモード」が追加されました。
「Fire HD 10」が画面付きスマートスピーカー「Echo Show」のように使えるようになったという事ですが、実際どんなことが出来て、EchoShowと何が違うのでしょうか?
そこで今回は「Showモードで出来ること」や「Showモードの音声認識の精度」、「『EchoShow』との違い」など、FireHD10の新機能「Showモード」の実力を検証したいと思います。
FireHD10をお持ちの方は、正直言って「EchoShow」買う必要ないです。
EchoShowに搭載するほとんどの機能は「Fire HD 10」で代替出来ます。
ただ、音にこだわりのある方や迫力のあるサウンドで映画やドラマ、音楽を楽しみたい方は「EchoShow」がオススメです。
Fire HD 10「Showモード」で出来ること
「showモード」に切り替えることで、音声操作だけで様々なことが可能になります。
出来ること
出来ること |
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・動画(プライムビデオ)を見る ・音楽(Amazon Music Unlimited、Spotifyなど)を聴く ・ビデオ通話 ・料理の献立アイデアをもらう ・ラジオを聴く ・時計、タイマー、アラーム機能を使う ・カレンダー機能を使う ・ニュース、天気、スポーツ結果を聞く ・Amazonでの買い物 ・言葉や情報を調べる、計算する ・家電を操作する(付属品が必要な場合もある) ・ゲームをする ・本を朗読してもらう ・英語の勉強 etc... |
出来ること1 プライムビデオを見る
showモードなら、音声操作だけでプライムビデオの作品検索や作品の再生が可能です。
「アレクサ、プライムビデオで『孤独のグルメ』を検索して」というと、孤独のグルメを表示してくれます。
ただ、「Echo Showプライムビデオ解説記事」でも述べたように、「エピソードごとの検索(シリーズ3の第5話)」や「吹替版/字幕版の選択」などの細かい指示には上手く対応してくれない事が多く、音声認識の精度は今ひとつといった所です。
・「プライムビデオのバラエティを検索して」
・「ホラー映画を検索して」
・エピソード一覧を見たい時 ⇒ 「シリコンバレー字幕版 シーズン3(さん)を検索して」
・具体的なエピソードが決まっている時 ⇒「孤独のグルメ シーズン2(に) エピソード5(ご)を検索して」
・作品を選択したい時 ⇒ 「アレクサ、3番を再生して」
NETFLIXなど他の動画サービスは音声操作出来ない
「NETFLIX」や「DAZN」など、プライムビデオ以外の動画サービスは音声操作に対応していません。
ただ、アプリを呼び出すことは出来ます(「アレクサ、NETFLIXを開いて」など)。
「作品検索」や「作品の再生」などは音声で指示出来ないので、ご注意ください。
出来ること2 音楽
「プライムミュージック(プライム会員聴き放題)」や「Amazon Music Unlimited」、「Spotify」が利用できます。
曲に合わせながら歌詞を表示してくれるので、カラオケ練習やお子さんや友達と一緒に歌いたい時にも便利です。
・「『アーティスト名』のオススメ曲を再生して」
・「『アーティスト名』の『曲名』を再生して」
出来ること3 Amazonでの買い物
端末を触ることなく、声だけでAmazonでの買い物が完了します。
1度注文したことがある商品が優先して表示されるので、再注文の際に便利です。
セキュリティ面もご安心ください。お子さんなどに誤注文されないように、アレクサアプリで買い物機能を制限することが出来ます。
ShowモードでのAmazonの注文に関して「操作方法」や「買い物制限の設定方法」を知りたい方は、EchoShowの音声ショッピング解説記事をご覧ください。
・「アレクサ、Amazonで○○を検索して」
・「アレクサ、○番の詳細を表示して」
出来ること4 その他のスキル
その他にも様々な機能が利用出来ます。
ラジオを聴く
Alexaには「radiko」のスキルがあるので、いつでも気軽にラジオ番組が楽しめます。
計算をする
「アレクサ、『3826-2223』は?」。
Showモードなら計算もしてくれるので、FireHD10があれば電卓を用意する必要がありません。
スポーツ結果を見る
色んなスポーツ結果を知ることが出来ます。
例えば「アレクサ、今日のヤンキースの試合結果を教えて」というと、今日のヤンキースの試合結果と次回の試合予定を教えてくれます。
献立アイデアをもらう
毎日の献立を考えるのは結構大変なものがあります。
「デリッシュキッチン」や「クックパッド」スキルを使えば、「カレー」や「うどん」といったジャンルごとに献立アイデアを提案してくれます。
また、レシピ動画も見れるので作り方がいまいちイメージ出来ない時でも安心です。
「Showモード」の設定方法
設定は非常に簡単です。
Alexa機能をオンにする
まずはアレクサ機能をオンにしましょう。
ホーム画面の「設定」を選択します。
次に「Alexa」を選択。
画面の右上にある「オン/オフ」ボタンをタップします。
これでAlexa機能が使えるようになりました。
「Showモード」をオンにする
アレクサを起動したら、Showモードをオンにしましょう。
画面の最上部から下へスワイプさせてオプション画面を開き、「Showモード」のボタンをタップするだけです。これでShowモードに画面が切り替わります。
下の写真のようにAlexaの「マイク/カメラ」がオフ状態の場合は、端末に話しかけても反応してくれません。
音声操作を開始したい時は「マイク/カメラ オフ」の部分をタップして、オンに切り替えましょう。
「Showモード」と「Alexaハンズフリーモード」の違い
アレクサに関連する機能として、FireHD10には「Showモード」の他にもう1つ「Alexaハンズフリーモード」という機能があります。
「Showモード」
EchoShowのような専用のホーム画面に切り替わります。
ホーム画面が可愛らしく、時間も見やすいです。
ちなみにホーム画面はプライムフォトにアップロードした写真に変更することも出来ます。
戻るボタンなどはないので、全て音声で操作することになります。
「Alexaハンズフリーモード」
ハンズフリーモードは通常のホーム画面で音声操作が出来るモードです。
Showモードとは違い、「戻るボタン」や「ホームボタン」なども使えます。
最上部から下へスワイプし、「Alexaハンズフリー」という部分をタップすれば、機能がオンになります。
「Showモード」と「Alexaハンズフリーモード」の出来ることの違い
出来ることはどのスキルも基本的に同じです。
ただし、プライムビデオの操作は以下のような違いがあるので、注意が必要です。
Showモードなら「エピソードごとの検索」や「再生の指示」などの音声操作も行えるので便利です。
「EchoShow」との違い
Fire HD 10の「Showモード」と画面付きスマートスピーカー「Echo Show」にはどのような違いがあるのでしょうか?
出来ること
出来ることの違いはほとんどありません。
音声認識の精度
精度に差はありません。
EchoShow同様に、「気象情報」や「言葉の検索」、「アラームの設定」など、単純な機能については、適切なコマンドを伝えればしっかり要望に応えてくれます。言い方が適切でないと、正しく認識しません。
しかし、プライムビデオの操作(「シリコンバレー シーズン2 第3話」)など複雑で長い音声コマンドだと正確性がガクッと落ちます。感覚的には3回に1回程度の認識率といった所です。
また、「プライムビデオで(作品)を検索して」と言ってるのに、Amazonで検索してしまうなど、アレクサが「プライムビデオ」「Amazon」「Amazonミュージック」の中から的確に選択出来ない時がたまにあります。
外観
「EchoShow」には「マイクのオン/オフ」が切り替えられる物理ボタンがあります。
FireHD10にはありません。
音質
「EchoShow」の方が断トツに音質が良いです。さすがはスマートスピーカー。
特に違うのは低音部分。
「EchoShow」は2インチのDolby対応スピーカー(2パッシブラジエーター付き)を搭載しているので、ベースの音(低音部分)がしっかり出ていて重厚感があります。
音もクリアです。
また、イコライザー機能が搭載されているので、高音、中音、低音それぞれの調節も可能です。
音楽を聴きたい方はもちろんのこと、映画やドラマで迫力のあるサウンドを楽しみたい方にもオススメだといえます(画面は小さいですが)。
対する「Fire HD 10」はEchoShowに比べると低音が非常に弱く、ベースの音はほとんど聴き取れないので、音が軽く感じます。悪く言うと貧相な感じです。
音の鮮明度も悪くはありませんが、EchoShowには劣ります。
特にサウンドにこだわりない方は「Fire HD 10」で十分だと思います。
EchoShowなら、イコライザー機能で微妙な音のニュアンスを自分好みに調節できます
「Showモード」には、Fireタブレット専用カバーが便利
Fire HD 10のShowモードを使って「EchoShow」のように使いたい場合は、Fireタブレットの専用カバーが必須アイテムです。
端末が独立して立つよう設計されているので、動画視聴やビデオ通話を利用する方には特にオススメのグッズです。
カバーは装着も簡単ですし、取り外し簡単。
カバーを開くと同時に画面スリープが解除されるので、いちいち電源ボタンを押す必要がなく楽です。
カラー
色は「コバルトパープル」「チャコールブラック」「パンチレッド」「マリンブルー」の計4色が展開されています。
写真のカバーは「マリンブルー」です。
重量
カバー単体の重さは233gです。
素材
表面は布っぽい質感で高級感があり、滑りにくく、しっかりとした作りになっています。
裏面は画面クリーナーでも使われるマイクロファイバー素材なので、画面を保護し、綺麗に保ってくれます。
また、内側はマグネット式でもあるので、ピタット画面引っ付いてくれるのでパカパカ開いてしまう心配もいりません。
端末をスタンドさせて使用できる
カバーを折り返すだけで簡単に立てることが出来ます。