動画やゲーム、音楽に買い物などあらゆるコンテンツが楽しめる人気の「Fireタブレット」。タブレット端末で気になるのが電池の持ちです。Fireタブレットの「電池の持ち(バッテリー容量)」はどのくらいなのでしょうか?
アマゾンの公式ページにバッテリー時間が記載されていますが、具体的に何を使った場合のバッテリー時間なのか曖昧で、実際はどの程度なのか分からない方も多いと思います。
そこで「Fireタブレット」全機種(「Fire 7」「Fire HD 8」「Fire HD 10」)を実際に使用して様々な面(動画再生、ゲーム、音楽再生)からバッテリー時間を徹底調査してみました。
(2019年2月13日更新)
バッテリー調査1 動画再生
動画を流し続けたら、Fireタブレットはどの程度バッテリーが持つのでしょうか?調査してみました。
条件設定
・プライムビデオの「バックトゥザフューチャー part1」を再生
・作品が終わったら最初から再生し、バッテリーがなくなるまで繰り返す
・画面の明るさは最大、音量は10に設定
結果 「Fire HD 10」なら最大10時間動画を見れる
結果は以下の通りです。
連続再生時間 | |
---|---|
Fire 7 | 5時間44分 |
Fire HD 8 | 8時間 |
Fire HD 10 | 9時間39分 |
トップは「Fire HD 10」の9時間39分でした。2時間の映画を約5本分見れる計算ですね。一方、最下位は「Fire7」の約5時間44分でした。
「Fire HD 10」と「Fire7」では約4時間もの差があります。一気にたくさん映画を見るなら、「Fire HD 10」の方が良いといえます。
バッテリー調査2 ゲーム
条件設定
・「プロ野球スピリッツA」のVロードを1時間プレイする
・レベル1からスタートする
・画面の明るさは最大、音量は10に設定
結果 「Fire7」は1時間で26%もバッテリーが減少した
バッテリー残量 | |
---|---|
Fire 7 | 100 → 74% |
Fire HD 8 | 100 → 81% |
Fire HD 10 | 100 → 85% |
当然のことながら、動画と同じく3つの順番に変化はありませんでした。最もバッテリーが減ったのが「Fire7」。1時間のプレイで約1/4に当たる26%も減少しました。単純計算すると、約4時間で電池が切れることになります。Fire10とは1時間で約10%も差が開いてしまいました。
「Fire HD 8」は1時間で19%の減少と、Fire10と4%しか変わりません。7インチと8インチサイズのFireタブレットで迷っている方は多いと思いますが、バッテリー面で考えると「Fire HD 8」に軍配が上がります。
バッテリー調査3 音楽再生
音楽を再生し続けた場合はどうなのでしょうか?
条件設定
・PrimeMusicの「Prime of Music」を6時間再生する
・1時間、2時間、6時間経過ごとにバッテリー残量を計測する
・画面の明るさは最大、音量レベルは10に設定
結果 音楽再生は電池の減りが遅い
開始 | 1時間 | 2時間 | 6時間 | |
---|---|---|---|---|
Fire 7 | 100% | 95% | 91% | 83% |
Fire HD 8 | 100% | 95% | 92% | 81% |
Fire HD 10 | 100% | 100% | 98% | 90% |
動画やゲームに比べて音楽は電池の消費スピードが遅いです。最も電池持ちが良かったのはやはり「Fire HD 10」でした。6時間流しっぱなしで10%しか消費されていませんでした。
注目したいのは「Fire HD 8」です。6時間経過後のバッテリー残量はFire7を下回る結果となりました。原因として考えられるのはスピーカーです。Fire7は「モノラルスピーカー」で、FireHD8は「ステレオスピーカー」を搭載しています。ステレオの方がスピーカーの数が多いため電池の消費が早かったのかもしれません。
モノラルスピーカー
1つのスピーカーで再生する方法。
ステレオスピーカー
左右2つのスピーカーで再生する方法。モノラルに比べて音質が良く、音割れもしにくい。
結論 バッテリー重視なら「Fire HD 10」がオススメ
実験結果からもわかる通り、バッテリーの持ちが一番良かったのは「Fire HD 10」です。動画なら約10時間持ちますし、「プロ野球スピリッツA」なら約6時間以上は続けてプレイできる計算となります。
Fireタブレットの購入を検討している方の中には、「Fire 7」と「Fire HD 8」でのどちらかで迷っている方は多いと思います。
電池の持ちを重視する方には、「Fire HD 8」をオススメします。連続動画再生時間はFire7より2時間以上も長く持ちます。音楽再生に関してはFire7とそこまで変わりませんが、音質はFire7より優れています。1日中、外でFireタブレットを使いたいという方には最適な端末だといえます。
一方、バッテリー時間が最も短かった「Fire 7」。デメリットばかりではありません。コンパクトかつ軽いので、持っていて負担になりません。Fire7で旅行ガイドを見ながら旅をするなど、動画やゲーム以外の目的で使用するならバッテリーは1日中持ちます。気分転換にカフェでお茶しながら動画を楽しむなど、ちょっとしたお出かけにも使える端末となっています。
このように3つの端末それぞれが特徴を持っているので、バッテリーだけでなく、サイズや重さ、ストレージ容量、価格など様々な面を自分の利用シーンに照らし合わせながら比較検討してみてはいかがでしょうか?
全端末のレビュー記事も掲載しているので、ぜひ購入の検討にしてもらえればと思います。
Fireタブレットの使用レビュー記事一覧
「Fire 7」「Fire HD 8」「Fire HD 10」を実際に使ってみた際のレビュー記事は、以下のリンクから見ることが出来ます。
「Fire7」レビュー記事
⇒「Fire 7」使用レビュー!実際に使って比較検証してみた(2018年)
「Fire HD 8(第8世代)」実機レビュー記事
⇒【実機レビュー】新「Fire HD 8(第8世代)」徹底検証(第7世代から何が変化したのか?)
「Fire HD 10」実機レビュー記事
Fire 7
Fire HD 8
Fire HD 10