こちらは旧型「Fire HD 10」のレビューです。新型については、21年6月発売の「Fire HD 10 Plus」レビューをご覧ください。
Amazonが2019年10月に発売した「Fire HD 10(第9世代)」の体当たり使用レビューをお届け!
2020年1月現在、8割以上のユーザーが星4つ以上を付けている人気商品ですが、実際の実力はどうなのでしょうか?
「画質」「ストレージ容量」「CPU」「電池の持ち(バッテリー)」「サイズ」など旧型のFireタブレットとの比較を通して、新型「Fire HD 10」の実力を徹底検証します。
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(2021年3月20日更新)
- 外観(サイズ、重さ、デザイン)
- 耐久性は最新「iPad Pro」の4倍を誇る
- ディスプレイの画質(電子書籍)
- CPU(動作スピード)
- 動画、ゲームのチェック
- カメラ画質の比較
- 【検証実験】バッテリーの持続時間
- ストレージ容量
- 基本スペックの比較
- 端末価格
- 保証制度
- カラーはホワイト、ブルーが新たに追加
- ユーザーの評価
- 「Fireタブレット」最大35%OFFセール開催中(12/6まで)
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外観(サイズ、重さ、デザイン)
旧モデルと変わらないサイズと重量
サイズは旧型と全く変わりません。縦26cm、横16cmの10インチサイズで、雑誌と同じような大きさです。
動画を見るには十分なサイズです。
重さも約510g。旧モデルが511gだったので、こちらもほぼ同じです。
持ち運ぶには重いので、基本的には家での使用がメインになってくるでしょう。
史上初の「USB Type-C」搭載で差し込みがラクチン
ハード面の大きな改善点といえば、USB端子でしょう。
ついにFireタブレットで初めて搭載されました。「USB Type-C端子」。
旧型や他のFireタブレットは現在、「USB Type-B」が搭載されています。Androidスマホでもお馴染みのやつですね。
Type-Bだと端子が上下非対称なので、いちいち端子の向きを確認しなくちゃいけなくて面倒でした。特に老眼などの方は結構ストレスになっていたと思います。
一方で、新型に搭載された「Type-C」は写真から分かる通り、上下が対称なので、端子の向きを確認せずに差し込めます。
これで充電する際のストレスが一気に軽減されますね。
裏面の「Amazonロゴ」が消えた
背面にある「amazon」がダサくて嫌な方も結構いたんじゃないでしょうか?
ついにあの文字ロゴ消えました。
残ったのはシンプルなスマイルマークのみ。
スタイリッシュになりましたね。これなら外で使っても、恥ずかしくありません(10インチタブレットだから持っていく機会少ないけど)。
耐久性は最新「iPad Pro」の4倍を誇る
Amazonによるランダム落下実験によると、「Fire HD 10」は最新の「iPad Pro」と比較して4倍の耐久性が確認されています。
壊れにくい点は大きなプラス評価ですね。
ディスプレイの画質(電子書籍)
解像度は1920×1200(224ppi)。
IPSディスプレイのフルHDスクリーンを搭載。
10インチタブレットとして人気の高いファーウェイの「MediaPad M3 lite 10」と同じ画素解像度を誇ります。
あっちなみに「ロック画面に出てくる広告が邪魔だ」というレビューが見受けられますが、広告は設定で無効に出来ます。
書籍、マンガ、雑誌
旧型と画質比較をしてみました。どちらも明るさを最大にしています。
【左:新型 右:旧型】
【左:新型 右:旧型】
【左:新型 右:旧型】
新型は紙の本に近い自然な質感に仕上がっている
文字の精細さは、旧型から特に変化なし。
画面も大きく、画質も良いので文字が見やすいです。
新型の画面の色合いが若干黄色がかっているのは、評価の分かれる所。
個人的には違和感ありませんが、カスタマーレビューを見てると、気になる人が3割ほどですかね。
旧型より明るさが抑え目
明るさを最大にして比べると、新型の方が暗いです。
抑え目なので目に優しい作りともいえますが、物足りないという意見もあります。
個人的には、特に気になりません。
CPU(動作スピード)
新型「Fire HD 10」は、2.0GHzのオクタコアプロセッサ搭載でRAMが2GB。
旧型より30%も高速化を実現。
格段にパフォーマンス力が向上しています。
ただ、30%と言っても処理速度がどの程度上がっているのか具体的なイメージが出来ないので、果たして本当なのか色々調査を行ってみました。
調査1 旧型とのベンチマーク比較
「Geekbench3」を使って、ベンチマークを調査してみました。
【旧型】
【新型】
マルチスコアでは圧倒的な大差が付きました。
スペックが改良されているのは、この数字を見ても明らかです。
調査2 起動スピード調査
続いては、アプリや動画再生までの起動速度を調査してみました。
「宇宙の仕事」以外の項目は新型が勝利しました。
新型は旧型以上に操作がスムーズなので、ストレスがかかりません。
アプリの起動スピードは旧型より2秒~4秒も速いです。
動画、ゲームのチェック
動画
アマゾンプライム、NETFLIX、Huluなどのアプリで様々な作品を見てみました。画質は非常に綺麗で、動きもスムーズでした。
YouTubeも画質変更すれば、高画質の映像を楽しめます。
ゲーム
「荒野行動」や「Asphalt8」など、高いグラフィックと動作性の求められるFPSやカーレースを遊んでみましたが、カクツクような場面もほとんど無く、快適にプレイ出来ました。
荒野行動はたまに滑らかさを欠く場面もあったものの、普通に遊ぶ分には十分楽しめます。
「ミニオンラッシュ」や「プロ野球スピリッツA」といったゲームもスムーズにプレイ出来ましたし、遊び感覚でゲームをしたい人には使い勝手の良いタブレットです。
ただ、本格的に遊びたい人にとっては不十分ですので、iPadなど他のハイスペックタブレットをオススメします。
カメラ画質の比較
カメラの性能はどうなのでしょうか?
旧型と比較してみました。
新型「FireHD10 第9世代(200万画素)」で撮影
旧型「Fire HD 10 第8世代(200万画素)」で撮影
画質に違いはないが、画角は新型の方が広い
新型のリアカメラは200万画素。
画素数は旧型から変化していません。
実際に撮影してみましたが、確かに画質自体に違いは見られませんでした。
違いがあったのは「画角の広さ」。
新型の方が画角が広く、同じ場所にいても旧型より広範囲の撮影が可能です。
カメラ画素は200万画素程度なので、約1000万画素を超える最近のスマートフォンに比べると、画質はかなり劣りますし、輪郭もぼんやりとしています。
あくまでも遊び程度に使うレベルだといえます。
【検証実験】バッテリーの持続時間
バッテリー調査をしてみました。調査にあたって、条件を以下の通りに設定しました。
条件設定
・プライムビデオの「バックトゥザフューチャー part1」を再生
・作品が終わったら最初から再生し、バッテリーがなくなるまで繰り返す
・画面の明るさは最大、音量は10にする
結果
バッテリー時間 | |
---|---|
新型 | 10時間28分 |
旧型 | 9時間39分 |
新型の方が約1時間も長くバッテリーが持つ
新型のバッテリー継続時間は10時間28分。
旧型より50分以上もバッテリーが持ちました。
電池持ちの性能も旧型と比べてグレードアップを果たしています。
1度の充電で映画5本分をノンストップで見れるので、タブレット端末としては十分な持ちだと評価出来ます。
ストレージ容量
FireHD10で選べるストレージ容量は、「32GB」と「64GB」の2種類。
microSDカードは512GBまで対応
microSDカードは512GBまで対応。
Kindle本はもちろん、プライムビデオやNetflix、Huluといった動画サービスもSDカードへの保存に対応しているので、内部ストレージの容量が足りなくても大丈夫。
ただし、中にはSDカードに移動できないアプリやコンテンツもあるので、ご注意ください。
「プロ野球スピリッツA」やカーレースゲーム「Asphalt8」といったゲームアプリは、ダウンロードに1GB以上を要します。
「いちいちアプリを消したり、面倒な容量の調節をしたくない方」は64GBモデルの購入、もしくはmicroSDカードで対策することをおススメします。
Amazon公式サイトの商品ページはこちら
基本スペックの比較
Fireタブレット製品のスペックを比較してみましょう。
端末価格
「FireHD10」と他社の10インチ人気タブレットの端末価格を比較してみました。
端末価格の比較
本体価格 | 容量 | |
---|---|---|
FireHD10 32GB |
1万5980円 | 32GB |
FireHD10 64GB |
1万9980円 | 64GB |
iPad WiFiモデル |
3万8280円 | 32GB |
iPad Air WiFiモデル |
6万280円 | 64GB |
HUAWEI MediaPad T5 WiFiモデル |
2万1651円 | 32GB |
LAVIE Tab E TE510 WiFiモデル |
4万1580円 | 64GB |
圧倒的な安さを誇る「FireHD10」
他社の人気タブレットと比べると、断トツに安い「FireHD10」。
iPadと比べると、その差は歴然。
64GBモデルでさえ2万円を切る価格設定です。
32GBモデルに関しては、ライバルにあたるファーウェイの人気タブレット「MediaPad T5」より6000円以上もお得です。
iPadといったハイエンドモデルより用途は制限されますし、スペックも劣りますが、動画や読書、ネット閲覧が目的なら、「FireHD10」がコスパ最強です。
保証制度
「Fire HD 10」は購入すると、1年間の限定保証が付いています。通常の使用状況において発生した材料および製造技術上の瑕疵に基づく損害について補償してくれます。
事故保証のオプション
1年間のみの保証、自然故障のみの保証だと心配という方は、オプションで延長保証がありますので、そちらも合わせて選択しましょう。
価格 | |
---|---|
2年間 | 3480円 |
3年間 | 4380円 |
保証期間は2年間(3480円)と3年間(4380円)のどちらかを選べます。
事故保証のオプションは「商品の落下や水漏れ等による故障も保証対象」となっているので、何かと安心です。
カラーはホワイト、ブルーが新たに追加
前世代はブラック1色の展開でしたが、新型では新たに「ホワイト」と「ブルー」が追加。
幅広いカラーから選択できます。
ブルーと迷いましたが、発売時はブルーが人気で入荷待ちになっていたので、泣く泣く「ブラック」を選択しました。
ユーザーの評価
2019年1月現在、Amazonのカスタマーレビューは平均で星4.2の高い評価が付いています。星5つの最高評価を付けている方が51%もいます。
星4つ以上を付けている方は、なんと8割を超えます。
発売当初、ダウンロードしたはずのKindleが「ダウンロード済」から消えてしまう不具合の報告が相次いでいましたが、2019年11月上旬のシステムアップデートで不具合が解消されています。
「Fireタブレット」最大35%OFFセール開催中(12/6まで)
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「Fire HD 10 32GB」:7000円OFF(35%OFF)
「Fire Max 11」:9000円OFF(26%OFF)
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