2020年5月に発売された新型「Fire HD 8(第10世代)」の使用レビューをお届けします!
旧型から30%の高速化を実現したという新モデルですが、どの程度の実力があるのでしょうか?
「サイズと重さ」「ディスプレイ画質」「CPU」「バッテリー時間(電池の持ち)」「カメラ画質」など、様々な項目で旧モデルと比較をして、新型「Fire HD 8」の実力を徹底検証したいと思います。
現在、Amazonブラックフライデー2022で「Fire HD 8 第10世代【旧型】」が45%OFFでセール中!(12/1まで)
(2021年6月21日更新)
- 外観が変わった「Fire HD 8」
- ディスプレイ画質(電子書籍)の新旧比較
- 旧型から大きな進化を遂げたCPU(動作スピード)
- 動画、ゲームのチェック
- 【注意】LINEやツムツム、TVerなど使えない人気アプリがある
- Alexa対応で「Echo Show」のように使える
- カメラ画質の新旧比較
- 【検証実験】バッテリーの持続時間
- 「Fire HD 8」のストレージ容量
- 基本スペックの比較
- 端末価格
- 保証制度
- カラーラインナップは3種類
- 「Fire HD 8(2020)」に対するユーザーの評価
- 「Fireタブレット」最大45%OFFセール開催中(12/1まで)
- 他のFireタブレットのレビュー記事はこちら
外観が変わった「Fire HD 8」
旧型に比べて、横に長く、縦に短いデザインに変化
外観が旧型から大きく変化しました。
縦20cm、横13.7cmと、旧型に比べて縦に短く、横に長い形になっています。
また、今まで以上に丸みを帯びたデザインになっており、スタイリッシュなボディに進化。
ただ、画面サイズは同じです。特にサイズが変化したり、大きくなったわけではありません。
単行本などに用いられるB6判と同じようなサイズ感。
コンパクトサイズなので、普通のバッグやリュックなら十分に入ります。
重さは旧型とほとんど変化なし
重さは約352gと、こちらは旧モデルとほぼ変わらず。
「Fire 7」に比べると、多少重みは感じるものの、持ち運びの際にも便利なタブレットだといえます。
家でも外でも場所を選ばずに利用する事が出来ます。
持ち運ぶには重いので、基本的には家での使用がメインになってくるでしょう。
「Fire HD 8」にも「USB type-C端末」が導入された
ハード面の大きな改善点といえば、USB端子でしょう。
先んじて導入されていた「Fire HD 10」に続いて、「Fire HD 8」にも「USB Type-C端子」が搭載されました。
Type-Bだと端子が上下非対称なので、いちいち端子の向きを確認しなくちゃいけなくて面倒でした。特に老眼などの方は結構ストレスになっていたと思います。
一方で、新型に搭載された「Type-C」は写真から分かる通り、上下が対称なので、端子の向きを確認せずに差し込めます。
細かい所ですが、いちいち端子の向きを確認しなくて良いのは、かなり楽です。
外で使っても恥ずかしくないスマイルマークの背面デザイン
新型「Fire HD 8」の背面ボディには、amazonのスマイルマークが施されています。
旧モデルにあった「Amazon」の文字は消えました。
今まで文字があるせいで、ちょっと恥ずかしくて外で使えない方もいたんじゃないでしょうか?
文字が無いだけで、だいぶカッコ良さは増したので、外でも堂々と使えますね。
ディスプレイ画質(電子書籍)の新旧比較
解像度は1280×800(189ppi)。
IPSディスプレイのフルHDスクリーンを搭載。
8インチタブレットとして人気の高いファーウェイの「MediaPad T8」と同じ画素解像度を誇ります。
ちなみに「ロック画面に出てくる広告が邪魔だ」というレビューが見受けられますが、広告は設定で無効に出来ます。
書籍、マンガ、雑誌の画質比較
旧型の「Fire HD 8」と画質比較をしてみました。どちらも明るさを最大にしています。
【左:新型 右:旧型】
【左:新型 右:旧型】
【左:新型 右:旧型】
明るさアップで、更に読みやすさが増した
文字の精細さは、旧型から特に変わりません。
画面も大きく、画質も良いので、文字が見やすいです。
旧型より10%明るさが増したという事なので、同じ明るさで新旧の画面を比べてみましたが、確かに新型の方が明るく感じました。
大きな変化では無いものの、今まで以上に見やすさは向上しています。
次に新型の画面の色合いに関して。
カラーページで見比べると、明るさが増した影響なのか、僅かに彩りが鮮やかな印象を受けます。
また、旧型に比べて紙の本に近い自然な色合いに仕上がっています。
旧型から大きな進化を遂げたCPU(動作スピード)
旧モデルから大きな進化を遂げたのが「CPU」です。
「Fire HD 8」は「2.0GHzクアッドコアプロセッサ」と「2GBのRAM」を搭載していて、最大30%の高速化を実現。
では実際に旧型からどのくらい性能が向上したのか調べてみましょう。
調査1 旧型とのベンチマーク比較
「Geekbench3」を使って、ベンチマークを調査してみました。
【新型】
【旧型】
新モデルがシングルスコアで250以上、マルチスコアで700以上も、旧型のスコアを上回りました。
ベンチマークスコア上では、新モデルの進化がしっかり証明されています。
では、実際の使用感では違いがあるのでしょうか?
調査2 起動スピード調査
アプリや動画再生までの起動速度を調査してみました。
アプリ起動スピードは、全て新型の方が速かったです。
再生に関してもほとんど誤差の無いスピードでした。
ネットフリックスは2秒以上も速く、何度起動しても、その差は圧倒的でした。
調査3 ダウンロードスピード実測調査
動画や本のダウンロードに、どの程度の時間がかかるのか調べてみました。
動画のダウンロード時間は、新型が旧型を大きく上回る速さとなりました。
火花は17秒以上も短いスピードでダウンロードが完了。
CPUパワーアップの効果がここでも発揮されていますね。
ただ、なぜか漫画に関しては「ハイキュー!!」だけでなく、他のタイトルも旧型よりダウンロードに時間がかかりました。
端末が良くないのか、そういう仕様なのか分からないですが。
動画、ゲームのチェック
動画
アマゾンプライム、NETFLIX、Huluなどのアプリで様々な作品を見てみました。
画質は非常に綺麗で、動きもスムーズ。
申し分なしですね。
途中で動画が止まってしまう事もありません。
YouTubeも画質変更すれば、高画質の映像を楽しめます。
ゲーム
新型「FireHD8」は、新たに「ゲームモード」が搭載されています。
「ゲームモード」を設定した場合は、ゲームを行う際にデバイスのメモリとパフォーマンスが最適化され、通知とAlexaが無効になります。
「荒野行動」や「Asphalt8」など、高いグラフィックと動作性の求められるFPSやカーレースを遊んでみましたが、「Asphalt8」に関してはカクツクような場面もほとんど無く、快適にプレイ出来ました。
荒野行動はハイスペック端末に比べると、ヌルヌル感が不足し、カクツキも若干見られるものの、ライトに遊ぶ分なら十分に楽しめます。
「ミニオンラッシュ」や「プロ野球スピリッツA」といったゲームもスムーズにプレイ出来ましたし、遊び感覚でゲームをしたい人には使い勝手の良いタブレットです。
ただ、本格的に遊びたい人にとっては全然物足りないスペックですし、「Codモバイル」などの人気ゲームも対応していませんので、高グラフィックなゲームを楽しみたい方には、iPadなど他のハイスペックタブレットをオススメします。
安さを求めながら、「Fire HD 8」より良いクオリティを求めるなら、RAM3GB搭載の「Fire HD 8 Plus」を購入する手もありだと思います。
【注意】LINEやツムツム、TVerなど使えない人気アプリがある
「Fireタブレット」は、残念ながら「Google play」に対応していません。
アプリをダウンロードする際には「Amazonアプリストア」を利用しますが、「Google Playストア」や「App Store」にあるアプリが全て存在するわけではありません。
例えば、「LINE」や「ツムツム」、「TVer」などの人気アプリも非対応です。
「Fireタブレット」で使えるアプリがある程度制限されている点にはご注意ください。
Alexa対応で「Echo Show」のように使える
「Fire HD 8」はAlexaに対応。
「showモード」を利用すれば、アレクサに話しかけることで、音楽や動画の再生、タイマーの設定、ニュースや天気の確認、スマート家電の操作など、あらゆる操作を音声だけでコントロールする事が出来ます。
Fireタブレットが「Echo Show」と同じような役割を果たせるという事ですね。
音質は「Echo Show」の方が圧倒的に良いです。
もちろんAlexaは、無効に設定する事も可能です。
カメラ画質の新旧比較
カメラの性能はどうなのでしょうか?
旧型と比較してみました。
新型「FireHD 8(2020)」で撮影
旧型「Fire HD 8(2018)」で撮影
画質に違いはないが、画角は新型の方が広い
新型の背面カメラは200万画素。
画素数の変化は無し。
比べてみても、画質自体にほとんど違いはありません。
1000万画素を超える最近のスマートフォンカメラに比べると、画質が粗く、全体的にぼんやりとして、細かい字はかなり読みにくいです。
違う所と言えば、新モデルの方が画角が広いという点くらいですね。
「Fire HD 8」は、だいぶ前の世代から背面カメラが200万画素のまま変わっていません。
基本的にFireタブレットのカメラ機能はおまけみたいなもので、カメラの性能はかなり低いです。
【検証実験】バッテリーの持続時間
バッテリー調査をしてみました。
調査にあたって、条件を以下の通りに設定しました。
条件設定
・プライムビデオの「バックトゥザフューチャー(旧型はPart1、新型はpart3)」を再生
・作品が終わったら最初から再生し、バッテリーがなくなるまで繰り返す
・画面の明るさは最大、音量は10にする
結果
バッテリー時間 | |
---|---|
新型 | 10時間31分 |
旧型 | 8時間 |
旧型に比べて、映画1本分も長いバッテリー時間を誇る
新型は10時間31分と、旧型に比べて、2時間半以上も長く電池が持ちました。
2時間映画を5本連続で見ても、バッテリーが切れることはありません。
旧型が4本分しか持たなかった事を考えれば、大きな進化だといえるでしょう。
普通に使用する分には、余裕で1日は持ちます。
「Fire HD 8」のストレージ容量
FireHD8で選べるストレージ容量は、「32GB」と「64GB」の2種類。
1世代前までのFireHD8は「16GB/32GB」という構成でしたが、新モデルでは16GBが無くなり、新たに「64GB」が追加されました。
これまで以上に多くのアプリや動画、書籍、音楽のコンテンツがダウンロード出来ます。
64GBモデルの導入により、今まで以上に活用の幅が大きく広がったといえますね。
microSDカードは1TBまで対応
microSDカードは、なんと1TBまで対応。
旧モデルでは「400GB」が上限だったので、こちらも大幅に拡大しています。
Kindle本はもちろん、プライムビデオやNetflix、Huluといった動画サービスもSDカードへの保存に対応しているので、内部ストレージの容量が足りなくても大丈夫。
WiFiの無い場所でも存分にタブレットが活躍してくれること間違いなしです。
ただし、基本的にアプリなどSDカードに移動出来ないものもあるので、ご注意ください。
「プロ野球スピリッツA」やカーレースゲーム「Asphalt8」といったゲームアプリは、ダウンロードに1GB以上を要します。3Dゲームなど容量の大きいアプリを多く入れたい方は、「64GB」の購入をオススメします。
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基本スペックの比較
新旧「Fire HD 8」と「Fire HD 8 Plus」のスペックを比較してみましょう。
端末価格
「FireHD8」と他社の8インチ人気タブレットの端末価格を比較してみました。
端末価格の比較
本体価格 | 容量 | |
---|---|---|
FireHD8 32GB |
9980円 | 32GB |
FireHD8 64GB |
1万1980円 | 64GB |
iPad mini WiFiモデル |
5万380円 | 64GB |
Lenovo Tab M8 WiFiモデル |
2万6294円 | 64GB |
HUAWEI MediaPad M5 lite8 WiFiモデル |
2万962円 | 64GB |
NEC LAVIE Tab E WiFiモデル |
2万7980円 | 64GB |
ライバル大きく上回る安さの「Fire HD 8」
他社の人気タブレットと比べると、「Fire HD 8」は断トツの安さを誇ります。
「iPad mini」と比べると、その差は歴然。
同じ64GBモデルでは、3万8000円以上の差があります。
Androidの格安人気タブレットであるファーウェイの「MediaPad M5 lite8」やLenovoの「Lenovo Tab M8」も2万円台と、Fireタブレットには及びません。
Fireタブレットは、iPadのようなハイエンドモデルと比べると用途はかなり制限されますし、iPadやAndroidタブレットと違い、「LINE」や「ツムツム」などの人気アプリも一部対応していません。
しかし、動画視聴やネット閲覧、読書などが主な利用目的なら、「Fire HD 8」は他の端末に比べて圧倒的にコスパの高いタブレットです。
保証制度
「Fire HD 8」は購入すると、90日間の限定保証が付いています。通常の使用状況において発生した材料および製造技術上の瑕疵に基づく損害について補償してくれます。
事故保証のオプション
1年間のみの保証、自然故障のみの保証だと心配という方は、オプションで延長保証がありますので、そちらも合わせて選択しましょう。
価格 | |
---|---|
2年間 | 1980円 |
3年間 | 2580円 |
保証期間は2年間(1980円)と3年間(2580円)のどちらかを選べます。
事故保証のオプションは「商品の落下や水漏れ等による故障も保証対象」となっているので、何かと安心です。
カラーラインナップは3種類
前世代はブラック1色の展開でしたが、新型では「Fire HD 10」と同じように、「ホワイト」と「ブルー」が追加されました。
幅広いカラーから選択できます。
「Fire HD 8(2020)」に対するユーザーの評価
2020年8月現在、Amazonのカスタマーレビューは平均で星4.1(5つ星評価)の高い評価が付いています。
8割もの方が星4つ以上の高い評価をしています。
「Fire HD 8」は、Amazonのオススメ商品に値する平均星4つ以上という指標をクリアしています。
「Fireタブレット」最大45%OFFセール開催中(12/1まで)
「Fireタブレット」が特大セール「Amazonブラックフライデー2022」に登場です!
2022年11月25日から12月1日までのセール期間中なら、「Fire HD8(旧型)」が4500円OFF(45%OFF)、「Fire HD 8 Plus(旧型)」が5800円OFF(41%OFF)で購入出来ます!
是非この機会をお見逃しなく!
「Fire HD 8(旧型) 」:4500円OFF(45%OFF)
「Fire HD 8 Plus(旧型)」:5800円OFF(41%OFF)
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