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全機種使って分かったKindle端末が抱える13のデメリット

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Kindle端末のデメリットタイトル

Amazonのカスタマーレビューで平均星4つ(5つ満点)と高い評価を得ている電子書籍リーダー「Kindle」シリーズ。

ネット記事を見てもメリットばかり書いてあって、まるで万能みたいな扱いを受けています。

本当にデメリットが少ないのでしょうか?そんな事はありません。

現在販売中の全ラインナップ(Kindle、Paperwhite、Oasis)を所有し、使用歴2年以上の筆者が感じるKindle端末のデメリットについて正直にお話したいと思います。

2019年11月2日更新)

1.カラーに対応していない

Kindle端末モノクロ1

Kindle端末は画面がモノクロでカラーには対応していません

雑誌、実用書には向かないです。また、漫画をカラーで読みたい方にとってもデメリットです。

2.タッチ操作の反応がスマホより遅い

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スマホよりわずかに遅れる

Kindleシリーズ共通して言えることですが、動作スピードがスマホより遅いです。特に「文字入力」や「ズーム操作」など反応が遅く、イライラすることがあります。

特にズーム操作(ピンチイン/アウト)はカクカクして全く使い物になりません。

文字だけの本はフォントサイズの調節が可能なのでズーム操作は必要ないのですが、雑誌や実用書はそうもいかないので厳しいです。

ページめくりはスマホに比べてコンマ何秒か遅れます。個人的には十分スムーズだと思うので気にしていませんが、スマホやタブレットのようなスムーズさを求める方には不満を感じると思います。

処理能力はどの端末も同じレベル

残念ながら、上位機になるほど動作反応が良くなるというわけじゃありません。ここ大事なポイントです。処理能力は入門モデルのKindleも最上位機のOasisも同じレベルです。

ラインナップの違いは「防水、内蔵ライト、ページめくりボタン、無料ネット回線の有無」「文字の見やすさ(解像度)」「ストレージ容量」といった所にあります。

3.ハイライトが上手く付けられない

Kindleハイライト機能

文章にチェックを付けるハイライト機能。狙った部分に反応しない事が頻繁に起こります。画面をタップしてもハイライトが付かなかったり、意図しない場所にチェックが付いたり、思うようにいかない事もしばしば。Oasisでさえ普通にあるので勘弁してほしいです。

ハイライトを付けた部分は後でまとめて確認出来ますし、ハイライト箇所に飛べますし、非常に利便性の高い機能だけに早急に改善してほしいポイントです。

4.ページめくりが面倒、紙の本みたいにパラパラとめくれない

紙の本みたいにパラパラめくれません。紙の本に慣れている方の中には、ページめくり操作自体が面倒に感じる人もいます。

Kindleには「ふせん機能」があるので、読み返したいページに素早く戻ることは可能です。

5.A5サイズの実用書や漫画は文字が小さく見える

Kindle端末は画面サイズが6~7インチと文庫本と同じような大きさです。

A5やB5サイズで作られた実用書やマンガはKindleだと字やイラストが小さく見えるので、大きなサイズの漫画を読み慣れてる方は違和感を感じます。

6.雑誌、実用書など字やイラストが薄く見える本がある

雑誌や実用書などの本はコントラストが弱く、字やイラストが薄い傾向にあります。一方、ビジネス書や小説など文字だけの書籍は鮮明でコントラストがはっきりしています。

字の薄さはタイトルによって異なり、普通に読める本もあれば、薄すぎて読みにくい本も存在します。

実用書(Kindle)

Kindleコントラスト実用書

出典:「できるExcel マクロ&VBA 作業の効率化&スピードアップに役立つ本」小舘由典、できるシリーズ編集部

漫画 (Kindle、Paperwhite、Oasis)

Kindleコントラスト漫画編

出典:「頭文字D」しげの秀一

一般書籍(Paperwhite)

Kindleコントラスト一般書籍編

出典:「思考は現実化する」ナポレオンヒル

7.端末下部の電源ボタンに小指が当たる(Kindle、Paperwhiteのみ)

「Kindle」と「Kindle」は電源ボタンが端末の下に付いています。片手で読む場合は小指を端末の下側に引っ掛けないと安定しないのですが、どうしてもボタンが当たって勝手にスリープ状態に入っちゃう事がたまにあります。ボタン問題なんとかしてほしいです。

8.SDカードに対応していない

Kindle端末はSDカードに対応していません。つまり、後から保存容量を拡大することは出来ません。

32GBで足りるのか?

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Kindleシリーズの最大容量は32GB。小説なら6万冊、文字のみの書籍なら数千冊は保存できる計算なので、小説やビジネス書など文字のみの本を読む方には十分な数字だと思います。

問題は漫画。数百冊が限界です。「漫画を1000冊以上保存したい」という方には物足りない数字です。

9.充電しなくちゃいけない

紙の本とは違い、Kindleは電子端末なので充電する必要があります。いちいち充電するのが面倒な方には結構なデメリットです。

ただ、Kindleは1度の充電で1週間以上は持つ(1日30分~1時間程度の使用)ので、スマホのようにモバイルバッテリーを携帯する必要はありません。

10.所有欲を満たせない

本棚に並ぶ漫画

電子書籍なので所有欲は満たせません。ジャンルごと、シリーズごとに整理された書籍がズラッと本棚に並ぶ、あの素晴らしい景色を見ることは出来ないのです。

11.本の貸し借りが出来ない

「この前読んだ○○めっちゃオススメだよ」「そうなんだ!じゃあ今度貸してくれる?」

出来ません。なぜなら電子書籍だから。オススメしたくても貸せないのが電子書籍の辛い所です。

12.Kindleストアに売っていない本がある

Kindle未発売タイトル

出典:Amazon

読みたい本がKindleに対応していない」なんて事もよくあります。個人的な感覚としては7~8割はKindleで読めるイメージですが、発売日が古いタイトルは対応していない事が多いです。

対応してくれるけど、紙の本より発売日が遅いタイトルもあります。

13.中古本より安くない

「本の安さ」という面では中古本に勝てません。

もちろんAmazonでもセールは毎週のように開催されています。しかし、開催時期や対象タイトルは限定されますし、人気タイトルは50%OFFが限界で、80%~90%OFFで買えることはめったにないです。

デメリットが13もあるのになぜkindleを使うのか?

正直これだけデメリットを見たら、買う気も失せるでしょう。

ではなぜデメリットが多くてもKindle端末を使うのか?その理由は2つあります。

理由1 メリットに大きな価値を感じるから

1つ目は「メリットに大きな価値を感じるから」です。軽量かつコンパクトですし、多くの本が保存できるので部屋が本で埋まることがありません。

スマホのようにメッセージ通知で邪魔されることがないので、集中出来ます。

理由2 デメリットが妥協出来るものだから

2つ目は「デメリットが妥協できるものだから」です。処理速度は遅いですが、フリーズするわけじゃありませんし、イライラが爆発するほどの遅さでもないです。このスピードに慣れました。他のデメリットも個人的にそれほど気になる点ではありませんでした。

ここは人によって判断が分かれると思います。

デメリットを知り、買う価値があるか見極めましょう

「買って損した」は私たち消費者にとって一番避けたい事です。買い物で損をしないためには、購入前に商品情報を十分に把握する必要があります。メリットばかりに目を向けてはいけません。デメリットを知り、「そのデメリットが妥協出来るものなのか?」それとも「デメリットを超えるほどのメリットを感じるのか?」とよく考えた上で判断する事が大切です。

電子書籍リーダーKindleも万能なわけではありません。それでも私はメリットに大きな価値を感じ、使用しています。どの製品も功罪両面あるので、十分に比較しながら検討してみてはいかがでしょうか。

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